10月30日山口県で開催された厚生労働省医薬局 監視指導・麻薬対策課主催の講習会にメッセージを運びに行って参りました。その前に少し足を伸ばして、山口ダルクを訪問してきました。駅に着くと、山口家族会のお仲間が出迎えて下さり、ダルクまで案内してくれました。お仲間の方、その節は大変お世話になりました。
山口ダルクは海の近くの住宅街の中にあり、とても落ち着く施設でした。施設長さんと飼ってる猫ちゃんのお出迎えがあり、ダルクを立ち上げた時の話、ダルクでの生活、プログラムについてなど、色々な話をお聞きできました。入寮者さんとも、和やかで落ち着いた話が出来ました。
夜には、やっかれん(全国薬物依存症者家族会連合会)のお仲間が応援に来てくださって、一緒にお食事し、現在の薬物問題や、参加している家族会の話、各自参加しきたフォーラムや講習会などの話で楽しく交流できました。
さぁ、講習会当日。先に神奈川県立精神医療センターの小林桜児先生の講演。先生の講演は、まるで私の当事者の事を話してる?!と思うほど、依存症者の心理状態の把握を工夫され、医療側からのアプローチをされていました。また、最近使用が広がっている大麻の問題について。若者に増えている市販薬・処方薬のオーバードーズについても、とても分かりやすく、当事者に寄り添った治療をされている事を実感し、感動しました。先生の家族にも寄り添おうとするお気持ちに背中を押され、私のメッセージは始まりました。 やっかれんの仲間も最前列で応援して下さり、その横にはお知り合いの精神科の先生。私の横には小林先生、見守られてる…と安心して喋る事が出来ました。また、ぴあ家族会から一緒に参加して下さった先輩が岡山家族会の紹介をしっかりして下さいました。ホームページを紹介出来、岡山家族会を知ってもらう機会が出来て良かったです。
メッセージは20分予定だったため、忘れないようしっかり準備はしていましたが、当日になって色々と思い出した事もあり、予定とは少し違った内容になりました。一生懸命メッセージをしていると当時の事をありありと思い出し、自然と言葉が口をついて出てきました。まるでハイヤーパワーの口を借りて喋っているような感じでした。あの頃、もう死んでしまおう、とさえ思っていた私が、今は沢山の方の前でメッセージをしている。辛かった経験がどなたかの役に立つ日が来るとは、思ってもみませんでした。 以前から気になっていた事ですが、ネットで「薬物依存症」と検索すると、精神保健福祉センターはすぐ出てくるのですが、横の繋がりが希薄で全国の家族会や、ダルクの情報などとの連携が不足している事(情報として冊子には載せていても繋がり方の助言はない。内容もよく知らない)また、精神保健福祉士さんが数年ごとに異動になり、私たち家族や当事者との関係が切れてしまいがちな事も気になっており、その事もメッセージに少し織り込み、終了後のアンケートにも書かせて頂きました。私たち家族は当事者と一生の付き合いなので、相談機関の方々も、なるべく長く支援に関わって頂きたいと切に願っています。
何でも経験、と挑戦しているうち、色々な方とお知り合いになれ、横の繋がりが出来てきました。失敗が怖くていつも緊張し、行事が終わった後は一人反省会で疲れ切っていた私でしたが、「失敗こそ糧になる」と教えて頂き、失敗を恐れなくなりました。もちろん、準備はちゃんとしますが(笑) 出来る範囲の事をしたら、あとは神にお任せ。どうにかなる、と教えて下さった先行く仲間に感謝しています。今回お世話になった沢山の方々に感謝致します。家族会よりメッセージの機会を与えて下さって、ありがとうございました!
神に感謝 執筆者 F
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